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手袋を買いに [絵本]

てぶくろを買いに


今回も電子書籍を紹介します。
読んだ事はなくても題名は聞いた事あると思います。作者は「でんでんむしのかなしみ」と同じ人です。


ある日、子ギツネの手がしもやけになってしまいます。お母さんギツネは人間の町で手袋を買ってやろうと思います。
しかし、昔、人間にひどい目に遭わされたお母さんギツネは、子ギツネに手袋を買いに行かせる事にします。そして、子ギツネの片手を魔法(?)で人間の手に変えて、人間はキツネだとわかると捕まえてしまうから、お店のドアが開いたら人間の手のほうを出すように、といいます。
ところが子ギツネは、お店に着いた時、誤ってキツネの手のほうを出してしまいます。お店の人は最初はびっくりするものの、お金が本物だとわかると、子ギツネに手袋を売ってくれます。
町で人間の優しい歌声などを聞いて、子ギツネは「人間はちっとも怖くないや」といいます。
そして、帰ってからお母さんギツネに町であった事を話します。「人間はいいものだ」と聞くと、お母さんギツネはあきれながら、「本当にそうかな・・・」って感じでした。

読んだ後、いろいろ考察してみました。
お母さんギツネは昔、人間にひどい目に遭わされたため、人間を恐れるようになりました。これは現実によくある事ですよね。例えば、昔さんざんいじめられたからもう誰も信じない、って感じに。
まぁ、子ギツネは運がよかったのか、お店の人がたまたま優しい人だったのかな?と思います。
キツネだったら人間に化けて町に行けばよかったんじゃないの?と思ったりもしました。片手だけ人間に変えてもね・・・。お店に行く途中で見つかる可能性だってあるんだし・・・。いや、待てよ。冬だし、ましてや夜だから誰も出歩かないかな?

お値段、196円なので、手に入りやすいですよ!

絵のない電子書籍↓もありますよ。

手袋を買いに

勿論、無料の電子書籍↓もあるよ!

手袋を買いに

フェイス・ペインティング [芸術]

フェイス・ペインティング―みんなウキウキまほうのペイント (シリーズ・子どもとつくる)


今日は今の季節にピッタリな一冊を紹介します。
もうすぐハロウィンですよね。ハロウィンといえばみんなで仮装パーティーをしたりしますよね。衣装作りもですが、フェイスペイントの技術も欠かせないと思います。
フェイスペイントの描き方が出ている本です。フェイスペイントとは・・、ホラ、顔に描くアレですよ。私もこのような本は珍しいと思い読んでみました。
描き方は勿論ですが、そもそもフェイスペイントとは何か、や、必要な道具など、実に詳しく出ています。
顔などにちょこっと描くポイントメークから、顔全体に描くフルフェイスペイントまでいろいろ出ています。
あと、お祭りなど、各イベントに合わせた絵のデザインもたくさん揃っています。

ハロウィンの他にも、学校行事やスポーツ観戦などにも役に立つと思います。
ここだけの話。自分も小さい頃、顔に好きな絵が描けたらな・・・、と密かに考えたような気がします。

アリ・ババと四十人のどろぼう」 [小説、童話]

アラビヤンナイト 三、アリ・ババと四十人のどろぼう

ジャンル 小説、童話


今回もお馴染みの文学を紹介します。アラビアンナイトに出ている物語の1つです。
「アリババと40人の盗賊」のほうが馴染み深いですかね。


昔、ペルシャの町に2人の兄弟がいました。お兄さんがカシムで弟がアリ・ババといいます。
カシムはお金持ちでしたが、アリ・ババは貧乏で毎日働かなくてはなりません。アリ・ババはある日森に行ってるとどこからか40人の盗賊がやってきます。アリ・ババはロバを隠して、木に登り様子をうかがいます。やがて、盗賊のかしら(親分)が、「開けゴマ」といいます。すると、洞窟が開いて、盗賊たちがその中に入って行きます。盗賊たちが入ると、洞窟は自然と閉まります。また洞窟が開いて盗賊たちが出てきました。
盗賊たちが行ってしまうと、アリ・ババも真似して「開けゴマ」といってみました。やはり、扉は開きます。そして、金貨の袋をロバに積めるだけ積んで家に帰ります。
洞窟の事は奥さんと2人だけの秘密にしていました。しかし、やがてカシムに知られてしまい、仕方なく洞窟の場所を教えてしまいます。
欲ばりなカシムは財宝に夢中になるあまり、扉を開ける呪文を忘れてしまいます。そして、やってきた盗賊たちに殺されてしまいます。
カシムがいつまでも経っても戻らない事を心配したアリ・ババは、洞窟へ行きそこで切り刻まれたカシムの死体を発見します。死体は靴屋に縫い合わせてもらい、カシムは病気で死んだ、という事にします。
やがて盗賊たちは、カシムの死体が消えている事に気が付きます。まぁ、盗賊たちもバカではありませんからね(笑)、他にもこの洞窟を知っている者がいるに違いない考え、やがてアリ・ババの家を突き止めます。
それから、アリ・ババは盗賊たちに何度も殺されそうになるのですが、賢い女召使いのおかげで難を逃れる事ができたって感じで。で、最後はお金持ちになるという内容ですね。

洞窟に入らなければ、危険な目に遭わずに済んだのではないかな、と思うのですが、それでは話になりませんよね(笑)。あと、カシムみたく欲張ったらダメかな・・・、とも思いますね。
このお話は作り変えられているのもあり、物語によっては、カシムが殺されて(または、盗賊たちに捕まって)終わりっていうのもあります。

文章を見ると、どちらかといえば小学校高学年向けですね。
勿論、無料の電子書籍なので、気軽に読めますよ(笑)。

セロ弾きのゴーシュ [小説、童話]

セロ弾きのゴーシュ

ジャンル 小説、童話


読書の秋ですね。今回も無料の電子書籍を紹介します。
これもおそらく、誰でも知っているお話だと思います。

主人公のゴーシュは活動写真館(映画館)の楽団でセロ(チェロ)を弾く係りでしたが、あまりにも下手なので、いつも楽長に責められてばかり。
ある夜練習をしていると、動物たちが次々とやって来て、何か理由をいっては、セロを弾いてくれといいます。
そして、気が付いたら上手になっていて、楽長をはじめ、みんなから認められるようになった、という感じの内容です。そして、訪れた動物たちに対して、ひどい事をしてすまなかったな・・・、とか。

物語も短く、文章も子供向けなので、何度も読み返せますよ。
ここで、私の勝手な解釈ですが、主人公ゴーシュも最初は、「認められたい」という思いでいっぱいだったと思うのです。でも、動物たちに、頼み事をされた時は、「認められたい」という思いから、「頼みを聞いてあげよう」って感じになっていたと思います。そして、「認められたい」という思いが消えた時、初めて認めてもらえるようになる、と改めて感じました。
小さい時に何度も読んだのですが、大人になってから改めて読んだり、内容を思い出したりすると、見方も変わるものですね。

実は作者の宮沢賢治も音楽をやっていたとか。
宮沢賢治、私の好きな作家の1人なんです。私も宮沢賢治について、少しは知っているつもりです。
ちなみに、この作品は宮沢賢治が亡くなった後に発表された、とか。

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