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セロ弾きのゴーシュ [小説、童話]

セロ弾きのゴーシュ

ジャンル 小説、童話


読書の秋ですね。今回も無料の電子書籍を紹介します。
これもおそらく、誰でも知っているお話だと思います。

主人公のゴーシュは活動写真館(映画館)の楽団でセロ(チェロ)を弾く係りでしたが、あまりにも下手なので、いつも楽長に責められてばかり。
ある夜練習をしていると、動物たちが次々とやって来て、何か理由をいっては、セロを弾いてくれといいます。
そして、気が付いたら上手になっていて、楽長をはじめ、みんなから認められるようになった、という感じの内容です。そして、訪れた動物たちに対して、ひどい事をしてすまなかったな・・・、とか。

物語も短く、文章も子供向けなので、何度も読み返せますよ。
ここで、私の勝手な解釈ですが、主人公ゴーシュも最初は、「認められたい」という思いでいっぱいだったと思うのです。でも、動物たちに、頼み事をされた時は、「認められたい」という思いから、「頼みを聞いてあげよう」って感じになっていたと思います。そして、「認められたい」という思いが消えた時、初めて認めてもらえるようになる、と改めて感じました。
小さい時に何度も読んだのですが、大人になってから改めて読んだり、内容を思い出したりすると、見方も変わるものですね。

実は作者の宮沢賢治も音楽をやっていたとか。
宮沢賢治、私の好きな作家の1人なんです。私も宮沢賢治について、少しは知っているつもりです。
ちなみに、この作品は宮沢賢治が亡くなった後に発表された、とか。

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