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でんでんむしのかなしみ [絵本]

秋ですね。秋といえば読書の季節です。という訳で今年もいろんな文学を紹介しちゃいまーす♪
でも、まだ気が滅入りますよね。水浸しになってしまった町もありますし、なおさらです。なので、元気出して行こうよスペシャルと読書の秋スペシャルを同時にやりますね。

でんでんむしのかなしみ/去年の木

ジャンル 絵本

今回は電子書籍の絵本を紹介します。今回は「でんでんむしのかなしみ」を紹介しますね。

まずは、あらすじです。
あるでんでんむし(カタツムリ)は、自分の背中の殻には悲しみが詰まっている事に気が付きます。そこで、どうしたらいいのか、友だちのでんでんむしに相談しに行きます。すると友だちは、
「あなたばかりではありません。私の背中にも、悲しみはいっぱいです」
といいます。でんでんむしは別な友だちにも相談しますが、その友だちも、
「私の背中にも悲しみがいっぱいです」
と答えます。他の友だちのところも順々に行きましたが、みんな口をそろえて、同じ事をいいます。
そして、でんでんむしは、悲しみは誰でも持っている事を知り、悲しむのをやめました。

絵も影絵みたいで素敵です。
ちょっと切ないけど元気が出る一冊です。私は何度も読み返してしまいます。しかも、「去年の木」も入って196円!勿論、「去年の木」も面白いですよ!


このお話を知った時、なんかお釈迦様の教えに似ているな・・・、と思いました。お釈迦さまには、ちょっと興味深いエピソードがあるんですよ。
ある日お釈迦様のところに子供を失くした母親がやって来て、この子を生き返らせてくれ、といいます。
するとお釈迦さまは、「1回も死者を出した事のない家から香辛料を持って来なさい」といいます。
勿論、いわれた通り、死者を1度も出した事のない家を探しました。しかし、死者を出した事のない家なんてどこにもなかったのです。たぶん、「うちは去年親が・・・」とか、「俺は3年前、ばあちゃんが・・・」とか「私は最近きょうだいが・・・」と、そんな感じだったと思います。
そして、母親は次第に、「みんな家族と死に別れて悲しんでいる。でも、みんなそれを乗り越えて生きている」という事に気付き、我が子の死を受け入れられるようになりました。

そうです、程度の差はあるものの、みんな何らかの悲しみを抱えて生きています。私の会社の人の中には、親が離婚している人もいます、親が違うきょうだいがいる人もいます。もっと不幸な例では、親を早く亡くした人もいます
でも、みんな何とか乗り越えて生きています。それを何らかの形で紛らわす工夫もしています。
勿論、お金持ちの人も、貧乏な人も、何らかの悲しみを抱えて生きています!
自分だけなんでこんな苦しい思いをしなければならないんだ!とお思いの方は、「でんでんむしのかなしみ」を1度読んでみてはいかがでしょうか。

あと、こちら↓の絵本もありますよ。
でんでんむしのかなしみ
絵は水彩画のようですが、とてもキレイですよ。ちなみに値段は100円です。これも、電子書籍ですよ。

こちら↓は絵はなく、文章もちょっと難しいのですが、タダで読めておススメです。
デンデンムシノ カナシミ
勿論、電子書籍ですよ。
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