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群れない生き方 [思想、哲学]

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何か私、最近思想の本ばかり載せてます。それはさておき、孤独や不安に打ち勝つためのヒントが書かれてある本です。孤独感にかられたらどうすべきかと思い読んでみました。
大昔の世界の人々は互いを必要としながら、大自然と生き抜くために、シンプルな関係で集団を作ってきました。なので孤独感はまったくなかったのではないかと書いてあります。自然界で暮らす生きものも生き残るために群れを成すと著者はいってます。しかし、現代の人間社会の「群れ」は意味合いが違ってきているそうです。

まずぜひ読んでほしいのが、18ページの「電波で通じるな、生で通じろ」というところですね。メールなどは確かに便利なものですね。しかし、それゆえに人間として大切なものを失っていると、著者はいっています。簡単にいえば、インターネットばかりに夢中になっていると、周りや自分自身の事もわからなくなってしまうし、夢と現実の区別がつかなくなってしまうよ、という事ですね。

「孤独」と「孤立」は一緒にされがちですが、全然別ものだそうです。辞書で意味を調べてみても全然違いました。「寂しくて仕方がない」という人は孤独ではなく、孤立しているそうです。
65ページにはこう書いてあります。
寂しさというものが強まれば人は病んだり、ひどい場合は狂ったりする。小さな寂しさなら他のいろんなことでカバーできるが、大きくなってしまった寂しさは誰の手にも負えなくなることがあり、ちょっと怖い存在である。
(中略)思い通りになってほしいと願いすぎると、その願望が叶わなかった時の寂しさは願望の大きさに比例して増大していくだろうと。と。
寂しさは怖い・・・、願望が叶わなかった分だけ寂しさが大きくなる・・・。これは、ストーカーがその一つの例だと思われます。ストーカーも寂しさと、相手が自分の思いどおりになってほしいゆえに犯罪に手を出します。

ぜひ読んでほしいのが、100ページの「簡単に人を救う手立てなど、この世にはないと思うべき」というところですね。そこにはこう書いてあります。本書からの引用です。
寂しさにとらわれてしまった人は自分の世界に閉じこもってしまっている状態である。孤立という泥沼から抜け出そうともがき苦しんでいるのだが、それが逆に深みにはまる要因になってしまっている。
泥沼の深みにはまってしまえば当然まわりは見えなくなる。そんな状況だからまわりが分からないだけではなく、自分そのものもわからなくなってしまったのだ。
だから私はそんな人が助けを求めて来たら、先述したように自力で這い出すための「きっかけ」という名のロープを投げてやる。もちろん、その種類は言葉だったり、態度だったり千差万別だ。
ただ、あきらめずに根気よく投げ続ける。ロープを投げてもその人を引き上げるようなことはしない。泥沼からはい出せるかどうかは本人の力にかかっている。
救世主などこの世にはいない。結局のところ、自分を救えるのは自分だけなのだ。と。
ここを読んだ瞬間、足長おじさんを思い出しました。これも作り話ですが、足長おじさんも、主人公が頑張る「きっかけ」を与えただけに過ぎません。勿論、主人公も決して甘えたりはしませんでした。その人が助けてくれる、自分をわかってくれるからといって甘えてばかりいてはいくら足長おじさんみたいな人でも愛想をつかしますよ!

あと、親友も無理して作る必要もないみたいですね。そんな事をしても、ただ苦しくなるだけだとか。
著者は、自分は友だちはいないけど仲間はいるとか。著者がいうには、友達とは個人的な関係だとか。う~ん、確かに。でも、私が思うには、恋人も個人的な関係だと思います。そして仲間は和の関係だとか。説明がちょっと難しいけど、和とは仲良く互いに相手を尊重し、助け合う関係ですね。

あと、ひきこもりについても、少し語られています。勿論、無理をせず、少しづつ出てみるといいよ、って感じです。

まとめていえば、孤独をむやみやたらに恐れる必要なない、という事ですね。で、人とのつながりも大切にって感じですね。寂しいのもわかるけどもう少し気楽に考えたほうがいいよ、ともいってるみたいですね。
あと、人の心も変わる、と書いてあります。

どこ見ても厳しい言葉ですが、癒される一冊です。
この著者も雀荘の経営者で自分の考えはしっかり持っていますが、決して偏った事はいってませんよ(笑)
寂しがり屋さんは一度読んでみてはいかがですか。これも読めば読むほど心にゆとりが持てますよ!
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