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孤独のチカラ [思想、哲学]

学校または会社にはなれましたか?中には、まだみんなと馴染めない、とお悩みの方もいると思います。
あと、孤独は嫌だ!とお思いのあなたへ。確かに孤独は寂しいものですよね。でも孤独って、意外とバカにはできないんですよ。今回はそんな方々におススメの一冊を紹介します。
今回も予約投稿です。

孤独のチカラ (新潮文庫)



孤独を乗り越えるためのヒントが書いてあります。
本書にも書いてありますが、むやみに孤独を恐れる必要はないんです。勿論、見栄をはって無理やり誰かと付き合う必要もありません。孤独はむしろいいチャンスだと思った方がいいそうです。
その他にも、孤独ならではの楽しみ方、孤独だからこそできる事も書いてあります。

他の小説などを例に、いろんなタイプの孤独も出ています。そのひとつに、ムーミンのスナフキンを例にこのような孤独の楽しみ方も出ています。以下本書からの引用です。

放浪と孤独を愛することで一番有名なキャラクターは誰か。
ムーミンのスナフキンだ。ムーミン谷の仲間たちはみなひとりの時間を大事にしていて、人との距離の取り方もうまい。言い換えれば生きる上でのマナーができている。

私も昔よく「ムーミン」を見ましたが、思い出してみれば登場人物たちみんながそんな感じだったと思います。現実世界もそうだといいのですが、なかなかうまく行かないものですね(苦笑)。
確かに、スナフキンは孤独が好きですが、かとって決して他人を避けたりはしませんよね。
また本書からの引用です。

スナフキンは、毎年春になると、ムーミン谷に帰り、秋になると、南へ旅立つのを習慣にしている。一方ムーミンはそんなスナフキンを崇拝さえしている。本心ではずっと一緒にいたいと思っているくらいの仲良しだが、ムーミンはスナフキンの本質をよく理解し、決して彼の自由を束縛しない。旅に出ては戻ってくるスナフキンを、ムーミンは何度でも暖かく受け入れるのだ。

そして、再会した2人は、その時の時間を大事にするそうです。ここを読んで、ムーミンとスナフキンを、私と中学時代の先生を重ね合わせていました。私は年に1回、先生に会います。私だって先生が心の支えですし、本当はずっといたいです。でも、先生もいろいろ忙しいのを知っているため、甘えたり縛りつけたりはしません。年に1度しか会えない。だからこそ、その時を大切にするのです。

孤独は快適ですよね。でも、かといって長い間孤独でいると、人との付き合いかたがわからなくなってしまうそうです

ぜひ読んでほしいのが、第5章の孤独のチカラというところです。ここはもっとも大事な部分といってもいいですね。
失恋した時に感じる孤独感についてこのような事が書かれてあります。
失恋という何かを失った感覚は、早く回復すればいいってもんじゃないそうです。むしろその時にしか味わえない心地よくうっとりとした悲しみをとことん味わい尽くしたほうがいいそうです。それが人間を深くするそうで。う~ん、なんかわかるような気がしますな~。悲しいけどロマンチックですよね[黒ハート]。それはそれで素敵な事ですが、かといってストーカーみたく、いつまでも執着していてもよくないですよ。ストーカーは相手を愛しすぎるのではなく、孤独というものが我慢できないため、つい相手を追ってしまうのだとか
あと現代の恋人たちは、傷つく事を恐れて、あまり深い付き合いはしないとか。何だかいいのか悪いのか・・・。

そして大事なのが、孤独こそが他人への理解力を深めるそうです。

最期には、悪い孤独といい孤独について書かれてあります。
まず、悪い孤独とは、他人を寄せ付けない、または排除しようとする孤独だそうです。そしていい孤独とは、他人にハマった後に、適当な距離が保てるという感じですかね。

う~ん、まとめていうと、ひとりの時間を大切にし、かつ他人との距離をどう保つか、というのがテーマみたいですね。
いくら寂しいからといって、人にべったりくっ付いているのはいけませんよ。相手も迷惑ですから
でも人付き合いが煩わしいからといって、人を避けてばかりいてはいざという時、助けてくれる人がいなくなってしまいます。
いや~、人付き合いも難しいですね~[ふらふら]

寂しがり屋さんはぜひ読んでみてください。あと、人付き合いに自信がない方も読んでみてはいかがでしょうか。孤独感に苦しめられた著者だからこそいえる事です。
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