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冬虫夏草ハンドブック [キノコ、菌類]

今日は図鑑の日、という事で、ちょっと珍しい図鑑を紹介します。




冬虫夏草ハンドブック








冬虫夏草の図鑑です。ご存じだとは思いますが冬虫夏草は虫に生えるキノコの事です。
冬虫夏草は日本だけでも300種類超えるそうで。
冬虫夏草とはいっても、昆虫だけではなく、クモに生えるものやツチダンゴに生えるのなど、実に様々です。私が一番見てみたい冬虫夏草はセミの幼虫に生えているセミタケです。
勿論、冬虫夏草が生えた虫は死んでしまいます。なので、すべての昆虫が成虫になれるとは限らない、という事を改めて知りました。
で、虫に生えるキノコという事は、つまり冬虫夏草を探す時は、虫がいそうなところを探せばいいのです。例えば、朽ちた丸太や切り株などですね。

何と中国では、冬虫夏草は食用や薬草としても重宝されるそうです。
で、冬虫夏草の言葉の由来は、昔の人は虫にキノコが生えているのを見て、草と虫の両方に変身できる生物、と考えたからだそうで。

ところで、もしこれが人間に生えるキノコだったら・・・。考えるだけでも背筋が寒くなりますね[がく~(落胆した顔)]
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くろはおうさま [絵本]

10月10日は目の愛護デーです。なぜなら、10.10を横にすると、人の顔の目と眉に見えるからだそうです。 こちら↓に詳しく書いてあります。
https://www.nidek.co.jp/eyestory/eye_12.html


しかしながら、世の中には目の見えない人がいるのもまた事実。
最近、「ある程度の年齢になってから目が見えなくなった場合はともかく、生まれつき見えない人(または見えていた時の記憶がない人)にとって色はどんなだろう・・・」と考えていた時、こちら↓の絵本の存在を知りました。


くろは おうさま

くろは おうさま

  • 出版社/メーカー: サウザンブックス社
  • 発売日: 2019/11/16
  • メディア: 単行本




簡単にいえば、目の見えない人の世界が体験できる絵本です。
気になる内容は、目の見えない主人公が色をどう感じているか、というお話です。
例えば、最初の黄色では、
きいろはからし。 ぴりりと からいけど、ヒヨコのはねみたいにふわふわ。
といっています。

茶色のシーンではこう。
このはが ちったとき、ちゃいろは ふむと カサコソ いう。 ときには チョコレートのにおいがして、ときには くさーいこともある。

つまり、色を味と匂い、音、そして感触で表現しているんですね。
で、最後に主人公は「黒は色の王様」と、いいます。
そして、触って体験できる点字のあいうえお表もあります。

DSCN4214.JPG
とりあえず、赤を表現しているページを紹介します。このように絵は黒いページに透明のインクで凹凸に描かれていて、触って楽しむ事ができます。
DSCN4219.JPG
文章は銀色の文字と点字で書かれています。


DSCN4220.JPG
うれしい事に、文章を点字にした点字シートの付録も付いています。

DSCN4223.JPG
因みに、空に浮かぶ虹の表現はこうなっています。

この本はメキシコ生まれのお話で、14か国語に翻訳されているそうです!

このような本は非常に珍しいです。なので、もっと世に広まってほしいです。
電子書籍の時代とはいえ、点字や触って楽しむ絵は紙の本ならではの事。
本書と合わせて読みたいのがこちら↓の一冊。


目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)

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