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洞窟オジさん [実話、エッセイ]

また、親の暴力で子供が1人死にました。児童相談所は一体何をやってんだか・・・。まぁ、日本の場合、いい意味でも悪い意味でも実の親の親権が強い、というのもありますが。
ところで、親の暴力から逃れるために43年間もサバイバル生活をした人がいるって事をご存知ですか?みんなから、「洞窟おじさん」と呼ばれている方ですよ。




洞窟オジさん




まずは簡単な内容です。
親に暴力を振るわれ、学校にも居場所がなく、13歳の時に自分が飼っている犬と家出をし、洞窟で生活します。
それから、43年間、いろんな場所を転々とします。富士の樹海にいた事もあり、そこで死体(勿論、人間の)を見たとか。
町にいたり、人の優しさに触れる事はあったものの、ただただ怖くて、人間社会から逃げ出す事しかできなかったそうで。とにかく、親に連れ戻されるのが怖かったそうで。
43年間の様子や社会復帰した後など、実に詳しく描かれています。そしてその時、日本で起きていた事も詳しく書かれています。

そしてある日、自販機荒らしをしていたら、警察に捕まってそこで43年間の生活が明らかになります。
勿論、きょうだいと再会する事もできたそうで。

それから、社会復帰をした時は、エレベーターなどはじめての連続だったようです。勿論、人間関係の悩みなども出てきます。それにしてもエレベーターが怖いなんて・・・(笑)。

最後のページには、寝床の作り方や獲物の捕まえ方など、独自のサバイバル術が書いてあります。それらも生活しているうちに自然に覚えた事だとか。


文字を覚えたのもある程度の年齢になってからですし、社会に戻る時もいろんな苦労があったと思います。かといって親元にいてもよくない事ばかりだったでしょう(少なくても本人にとっては)。ある意味、洞窟おじさんは正しい選択をしたと思われます。
いや~、世の中いろんな人がいますね~(笑)。


自分の親は悪い親だ、といっているメル友にもこの本を教えたかったな・・・。親が嫌だったらこういった方法もあるんだよ、と。
勿論、紙の本↓もありますよ。




洞窟オジさん (小学館文庫)

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