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雨ニモ負ケズ [詩集]

〔雨ニモマケズ〕

ジャンル 詩集


秋も深まって来ましたし、ますます凹みますよね。なので、今回は読書の秋もかねて、元気の出る詩を紹介します!
たぶん、誰でも知っている宮沢賢治の詩だと思います。この詩の意味を私なりに解釈してみました。


雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ
ここは、どんなにつらくてもくじけちゃだめだよ、という意味だと思います。

一日に玄米四合と、味噌と少しの野菜をたべ
つまり、健康にいい食事を、という事ですね。

よく見聞きし分かり、そして忘れず
簡単にいえば、世の中の事をいろいろ知りなさいよ、という意味ですね。

野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて、東に病気の子供あれば、行って看病してやり
西に疲れた母あれば、行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば行ってこわがらなくてもいいといい
ここは、困っている人がいたら助けてあげなさいよ、といってるんですね。

北に喧嘩や訴訟があれば、 つまらないからやめろといい
私はここが一番好きですね。そうです、争ってもいい事ないんです。

みんなにでくのぼーと呼ばれ、褒められもせず、苦にもされず、そういうものに、わたしはなりたい
大抵の人は他人に何かしてあげた場合、「この人きっと喜ぶぞ・・・!」などと、何らかの見返りを求めてしまいますよね。最後のこの部分で宮沢賢治は、決して見返りを求めない人になりたい、といいたいと思います。


この時代、必要なのはこの詩だと思うんですよね。
しかしながら、現代は人とのお付き合いも少なくなりつつありますし、助けてあげても、「余計なお世話!」といわれちゃいそうだし、ありがた迷惑になる可能性もあります。
ケンカしている人たちを止めようといわれても、いじめやパワハラもどんどん陰湿化してますし、下手したら自分が巻き込まれる事だって・・・。いや、ここは勇気を出して・・・。
今の時代、残念ながら宮沢賢治の言葉はなかなか通用しないと思われます[もうやだ~(悲しい顔)]
今の社会を宮沢賢治が見たら、なんて思うだろう・・・。

これも、無料の電子書籍なので、気軽に手に入れられますよ。
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コメント 4

majyo

宮沢賢治の雨にもマケズの解説ありがとうございます。
本当に何もない時代ならこれは立派な事ですし
この詩を読んだ時の中学生の頃の感動を思い出します
しかし、今は決して怒らず、静かに笑っていられないという事で
やっていますが、賢治の詩の意味するところは理解しているつもりです
宇宙的世界観があるように思いますね。賢治は
by majyo (2015-10-28 07:26) 

don

「そういうものに、わたしはなりたい」
何度か暗記しようかなと思ったのですが、
大人になってからだったので、暗記できません^^;

ほんとにいい詩ですよねぇ。
by don (2015-10-28 12:27) 

のべる・K

>majyoさん

とても素晴らしい詩なんですよ。いい事が書いてあるので。
私も中学ぐらいの時にこの詩の事を知りました。
あまりにも素晴らしいので、何度も読み返してしまいます。
by のべる・K (2015-10-29 19:00) 

のべる・K

>donさん

「そういうものに、わたしはなりたい」のところ、私も心に刻んでおく事にしました。
素晴らしい詩です。
by のべる・K (2015-10-29 19:04) 

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