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孤独と向き合う [思想、哲学]

秋だと気が滅入っちゃいますよね。パッとしない天気が続いておりますので、なおさらではないのでしょうか。なので、元気出して行こうよスペシャルをまだまだやります!

孤独と向き合う 本当の孤独を知り、受け入れればもっと生きやすくなる10分で読めるシリーズ


孤独と向き合い、日々を生きる方法が書いてある電子書籍です。
今はインターネットで誰とでもつながっていられる時代です。しかしながら、そのようなものが、かえって「孤独」を目立たせている、というような事が書いてあります。
この本を書いた人がいうには、そもそも本当の孤独とは、今まで関わってきた人たちに忘れられる事だそうで。これは家族がいない、恋人がいない、友だちがいない事よりも、今まで自分が関わって来た人たちから自分の存在を忘れられる事こそが、我慢できない孤独、らしいのです。

で、「うつ」についても書いてあります。ちょっと前までは「うつ」甘えだといわれていた事があったそうで。うつは勿論、病気なので治療しないと心がおかしくなってしまい、仕舞いには自殺という最悪の方法を取ってしまいます。家族がいても、恋人がいても、自分の辛い心の内を誰にもいえなくなった時、うつになってしまうそうで。
勿論、うつは克服しないといけないんですって。克服するためには仕事や学校を休んだり薬を飲んだり、カウンセリングを受けたり、職場から離れるのもすべて必要な事だそうで。完全に治るかどうかではなく、人間として、ちゃんと社会生活ができるかが大切なんですって!この時点で、孤独と向き合う必要があるそうで。ただし、症状がひどい時はそんな事してはいけないんですって。

孤独な状況になったら、自分から友だちや恋人を作るのは一番いい方法だというような事が書いてあります。これはとても大事な事だし、同感です。ただ、こんな事が書いてあります。
ですがそれよりも、「誰かを求める心」を自分が持っているということをまず認めることが先です。
と。この点をごまかしたままだと、見栄を張る気持ちが先にたってしまい、いい人間関係を築く事ができなくなるそうで。さらにこう書いてあります。
誰でも他人に対して心を開くことは抵抗があります。自分が誤解されたり、馬鹿にされたりすることは恐らく多くの人にとって、孤独よりもずっと恐ろしいでしょう。しかしこちらが先に心を開かないと向こうは心を開いてくれません。
こちらが先に親切にしないと、誰かから突然親切にされることはありません。
自分は無害で友好的であることを他人に示して初めて、本当の人間関係が築けます。
と。しかしながら、本書にも書いてありますが、いざやってみようとすると、結構難しいものですね

勿論、どこにいても孤独は突然、ふっと感じるものです。書いた人がいうには、日なたがあれば日陰ができるように、ごく自然な事だとか。ただこれは、一時的なものであって心がたまたまそうなってしまったものだとか。誰ともしゃべらない人でさえも、いつもそう感じてはいないとか。

人間は今でも新たな物語を欲しているとか。それは、全ての創作物が孤独を少しでも忘れさせてくれるからだとか。確かに、私も本を読んでいる時は、孤独を忘れます。

そして、「労働が与えてくれるもの」のところは最も大事な事が書いてあります。また引用です。
幸か不幸か、どんなに孤独であっても。生きて行くためにはお金を稼ぐために働くしかありません。
そして労働は一人では成り立ちません。
一人で働く仕事はあっても、必ずその対価を払う人間が必要です。
つまり仕事は金銭の他に、人との繋がりを与えてくれるものなのです
もちろん人との繋がりはいいことばかりではありません、むしろ悪いことの方が多いくらいです。
人間関係にトラブルはつきもので、先述したうつ病の原因にもなります。
しかしそれでも、労働を通じて我々は人と繋がることができます。
誰かと繋がっている以上、自分の存在を忘れ去られることはなく、本当の意味での孤独はやって来ません。
それがアルバイトや派遣、契約、正社員であろうと関係ありません。
労働は人間らしく生きるために必要なもので、何よりも尊いのです。
つらくなったら、ここを何度も読む事にしております。17年前に亡くなった友だちにもこれを知ってほしかったな・・・。

最後に、こう書いてあります。
自分の価値を社会や他人の中に求めてしまうととても苦しくなるとか。それは、他人は自分の事を本当はどう思っているのか、絶対にわからないからだとか。勿論、家族でも同じだとか。まぁ、当たり前といえば当たり前ですよね。
家族や恋人、友人がいるのが当たり前だと思うから、孤独や劣等感に悩まされるそうで。
それでも、自分を理解し、自分を慰め、自分を奮い立たせるのは自分しかいない、と書いてあります。ってこれだって当たり前じゃん!
で、たとえ周りが自分に興味がなくなっても、「自分だけは見捨てないように」との事で。

孤独をむやみやたらに恐れる必要はないよ、とか、現実は現実として認めなさいよ、って感じですね。
寂しくなった時に読みたい一冊ですね。
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