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どうしても許せない人がいるときに読む本 [自己啓発]

友だちとケンカしたまま、夏休みに入ってしまった方もいると思われます。そしてアイツの事が許せないままあっという間に始業式・・・。そんなあなたにおススメしたいのがこちらの電子書籍↓です。

仕事・人間関係 どうしても許せない人がいるときに読む本 (中経出版)



また、「許せない!」と思う人に出会ったらどうすればいいのか、と思い読んでみました。
今回は長いですが、もしよろしかったらお付き合いください。


アイツだけはどうしても許せない。オレに意地悪をしたアイツが許せない、私を騙したアイツが許せない、などなど、誰しも1度はそう考えるかもしれません。「え~、アイツを許せだって~?気安くいうな!!」とお怒りの方もいるでしょう。まあまあ落ち着いて。私も読み始めた時はそうでしたから。
この本の著者でさえも「許す」について語る僕自身が、何を言われても、何をされても、許せるのかというと、そういうわけではありません。僕の中でも、「許せない」という感情はわいてきます。とくに、心の世界を学ぶ前は。と語っています。その後も、
自分にひどいことをした人、自分のことを軽く扱った人に対して、許したほうが楽だし、いちいちそんな人のことで頭の中を支配されたくない。
でも、気がつけば、寝ても覚めてもそのことばかり考えてしまう事こともありました。
(中略)たとえば、ブログで、やたら攻撃的なコメントをいただいたりすると、カチンときて、「許さん~!」となったりね。といってます。それすごくわかります~。私もあるサイトで商品の発案をして攻撃的なコメントをされた経験がありますので。
で、大事なのは「許せない」という感情と「どう付き合って行くか」なんですって。

で、「許せない」という気持ちを起こさせる原因は大きく分けて2つあるんですって。ひとつは「大切なものを奪われた」から。2つ目は「ほしかったものをもらえなかった」からだそうで。
大切なもの、ほしかったものは、大切な人として扱われる事だったり、相手からの愛情。または、お金やモノなどなど。また、本書からの引用です。

この気持を解消するために、相手に「自分が悪かった」と認めて、誤ってもらいたい。それをしてくれない相手なら、自分がされたのと同じくらいひどい目に遭わせてやりたい
そんな気持ちがモヤモヤしている状態が、「許せない」の正体だと、僕は考えています。
とくに「許せない」の気持ちが強くなるのは、人間としても「」が傷つけられたり、ほしいと思った「愛情」がもらえなかったりしたときではないでしょうか。
たとえば、他人からの暴言にひどく傷つけられたり、親やパートナーにむげに扱われつづけたり・・・・・・。
そうやって「大切な人として扱ってもらえなかったと思える人や出来事に遭遇した際に感じる「許せない」は長引きがちですよね。

それでも、許したほうが楽なんですって。で、相手を許せないと、その人をずーっと見張り続ける事にもなるそうで。それはストーカーがいい例えではないでしょうか。
さ・ら・に、「許せない」の気持ちをいつまでも引きずっていると、それに関係するものや人に傷つけられるだけではなく、それらとは関係がないところでも、許せない事が次から次へと起こるようになるそうです
理由は、「許せない」気持ちを強くもっている時は、「大切なものをまた奪われるのではないか」とか「ほしいものをまたもらえないではないか」などといつも怯えているようになります。そして、二度とそんな目に遭わないように常に周りを警戒してしまいます。さらに、本書にはこう書いてあります。
これだけ厳重に見張っていれば、ちょっとしたことでも、「許せない」と敏感に反応してしまいます。
何を見ても、何を聞いても、何をされても、「許せない」となりやすい。そうやって次々と「許せない」をキャッチしてしまうのです。
で、これは、「オバケは怖い」と思っていると、あれもこれも「オバケ」に見えるのと同じだそうで。「オバケ」に間違われたほうは、えらい迷惑なんですって。相手には、その人を傷つけるつもりは全くないかもしれないのに・・・って感じで。これは八つ当たりもいいところなんですって!
ここを読んだ瞬間、もしかしたら、ものすごく嫉妬深い人が、他の異性がすべて恋敵に見えるのと同じ事ではないかと思いました。前にもお話しましたが、これだって、恋敵だと思われたほうはえらい迷惑ですよ。
そういえば、「アラビアンナイト」の王様も妻に裏切られてから女性を信じられなくなりましたし、「手袋を買いに」のお母さんギツネも、人間にひどい目に遭わされてから、人間を警戒ようになりました。

人間にとっても、動物にとっても「自分のもの」が奪われるのは、とてもつらい事だそうで。
そういえば、脱出ゲーム「宛先人の墓場」の、主人公のせいで右腕を失った人もそうでしたよね。

そして、許せない思いを引きずっていればいるほど、心の傷は深くなるんですって。それはアニメ「アルプス物語 私のアンネット」がいい例ではないでしょうか。

こんなたとえ話もあります。また引用です。
たとえば、「Aさんが許せない!」と思っていると、その人がいる集まりやイベントにはあまり顔を出したくないですよね。「許せない」人やモノが存在すると、その数だけ、自分がかかわれる場所が減っていきかねないのです。
(中略)「許せない」にこだわってしまうと、そうした楽しみの幅をどんどん狭めてしまうのです。
また、「許せない」という思いで頭がいっぱいになっていると、まわりに存在するやさしさを受け取れなくなってしまいます。
あなたが「許せない」と思っているAさんはたしかにあなたにひどいことをしたかもしれません。
でも、ほかの人たちは違います。あなたにたくさんのやさしさをくれているはずです。
それに、Aさんだって100%許せないところだらけなわけではありません。許せる部分や、いいところ、やさしいところだって、必ずあります。
ところが、「許せない」という気持ちがあまりに強いと、そこばかりに意識が集中し、自分のまわりにあふれるそうしたやさしさにも、Aさんの許せる部分にも気がつけなくなってしまうのです。
挙げ句の果てに、「誰も私にやさしくしてくれない」と言い出したり、まわりのやさしい言葉にも、「なんか裏があるんじゃないの?」と疑ってかかったり・・・・・・。
はたからすると「いい加減にしろ!」です。
ここで、思ったのですが、相手をいつまでも許せないでいると、場合によっては殺人など取り返しのつかない事をしてしまうのではないか、と思うのです。
あと、「ない」ものを考えるよりも、自分に「今ある事」を考えたほうがいいのです。
さらに、こう書いてあります。
あなたは昔からずっと愛されているし、認められているし、大事にされているし、能力もあるのです。いっぱいいいっぱい「ある」のです。
ただ、それに気がついていないだけなのです。
そう、世の中ってあなたが思っているより、もっとやさしいのです。と。
ところで、今年の5・6月に「本当はみんないい人だぞ!スペシャル」をやりましたよね。その時にいいたかった事はこれなんですよ。

許しても大損だし、許さなくても大損、ですが、ここにはひとつだけ違いがあるそうですよ。それは、「許す」の損は1回だけで済むのに対し、「許さない」の損は終わりがないところです。
そして、「許そう」と決めれば、大損を断ち切る事ができ、まわりの優しさにも気づけるそうですよ。

勿論、「許せない」と「許さない」は違うんですよ。

せっかく生まれてきたのですから、人生をもっと楽しみましょう。そのためにはそんな無駄な戦いはやめたほうがいい。さっさと白旗をあげるのが得策です。
だから、許す。「損してもいい」と覚悟を決めるのです。
あ、白旗をあげるというのは負けを認めるという事ですよ。


著者がいうには、「許せない」の元になりやすい過去の経験は、大きく分けて4つあるそうです。
①過去に傷ついた思い出
②自分の自由を奪うようなルール
③「駄目な自分」への思い
④「許されていない」という思い込み

しかしながら、嫌な経験をしたとはいえ、昔の記憶はあてにならないそうです。自分で勝手に作り上げている可能性があるんですって。本書にも書いてありますが、どんなに記憶力がいい人でも、昔の出来事をすべて覚えていられる事はない、とか。確かに。
さらに何と!許せない相手とは自分が今までずっと否定してきた「嫌な自分」「駄目な自分」」を映し出す鏡なんですって!!また、たとえ話としてこう書いてあります。
「心無い一言をズバズバ言ってくる女友達に、会うたびに傷つけられます」
「お姑さんが本当にお天気屋で、困っています」
「上司がすぐ怒鳴る人で、職場に行くのが最近、恐怖になっています」
「手柄を横取りするずうずうしい同僚に、はらわたが煮えくり返っています」
「陰で私の悪口を言う後輩に、悩まされています」
みなさんそれぞれに、「許せない」という思いを抱えています。
でも、あなたが相手に対して「許せない」と感じる行為や言動は、実はあなた自身が、これはしてはダメだよ」と自分に禁止していることだったり、「こういう自分がは嫌い」と捨ててきた部分だったりするのです。
つまり、許せない自分とは、あなたがこれまでずっと否定してきた「嫌な自分」「駄目な自分」。彼らはそれを映し出す鏡なのです。
本当は、いいたいことズバズバ言いたいんです。
本当は、気分でやりたいことをやりたいんです。
本当は、いつも心の中で怒ってばかりなんです。
本当は、人に手柄を渡したくないんです。自分が褒められたいんです。
本当は、人の悪口をいっぱい言いたいんです、と、その自分の「本心」を見せているのです

あと、「許せない」という気持ちは、実は「うらやましい」という思いの裏返しだったりするのです。簡単にいえばやっかみですかね。

別に「許せない」という思いを持ってもいいんですよ。本書にも書いてありますが、その悔しさが自分を成長させるきっかけになる事もありますからね。「みんなよりも立派になってやる!」かと「認めさせてやる!」という感じに。

「損してもいい」「ま、いっか」と思う事が大事だとか。全体を通していうと、他人が変わる(変える)事なんて無理だし、相手を責めるよりも、自分が変わる事がや成長する事が大事だよ、って教えているみたいですね。

読んでみると、共感というよりは、思い当たる事が多いですね~。人によっては耳が痛い話もありますが、優しい言葉で書いてあるので読めば読むほどとても癒されます。
勿論、紙の本↓もありますよ!
仕事・人間関係 どうしても許せない人がいるときに読む本

それでも、「どうしても相手に謝ってもらわないと気が済まないわ!」という方はこちら↓の本を読んでみてはいかがでしょうか。
人はなぜ謝れないのか―自分も相手も幸せになれる「謝罪」の心理学

私も本書を最後まで読んで改めて自分自身に気付いた事がありました。読みたい方はお手数ですが、ここをクリックしてください。
あっ、いい忘れました、ここから先はすごい言葉が入っています。私も実は小学校時代の先生(私の担任ではない)が許せなくてたまりませんでした。すぐ怒るし、発表会の練習となるとイライラするし。ちょっと間違えば何されるかわかったもんじゃないですよ!本当に!弱い者いじめもいいとこですよ![ちっ(怒った顔)]先生を何度もにらみつけた記憶があります。でも、ちっとも怖がってもらえませんでした。
小学校卒業後は、威張る人がとにかく許せない、ヒトラーやネロ、則天武后みたく他人を力で支配するヤツが許せない!と思っていました。
そして、小学校時代の先生をぶちのめしてやる!あんな人は地獄に落ちればいい、不幸になれ!などなど、恐ろしい事ばかり考えていました。
勿論、音楽なんか大キライ!と思うようになりました。そしてさらに!楽譜も許せない、オーケストラ奏者も許せない、歌っている人も許せない!指揮者を見ただけでもイライラするし、音楽番組も見たくない!などなど許せない人やモノがどんどん増えて行きました。
挙げ句の果てには、若くして才能を開花させた作曲家モーツァルトも「許せない!」を通り越して妬ましく思うようになってしまいました。私もあんな風に早く才能を開花できたらバカにされないで済んだのに・・・!って感じに。
そして、人から怖がられるのがうれしくてたまりませんでした。だって、怖い人と思われれば二度とあんな目に遭わされなくて済むでしょう。人を怖がらせる、それは私にとって自分を守る方法でもありました。

でも、なぜか音楽を聴くのがやめられませんでした。なぜかといいますと、私の怒りを受けとめてくれた人もたくさんいましたし、何より、ベートーヴェンの第九の「苦しみを乗り越えて進まん」という歌詞が元気づけてくれました。そして、本当に憎んでいるのは音楽ではなく、先生だという事に気が付きはじめたのです。やがて、「ぶちのめしてやる」から「見返してやる」という思いに変わって行きました。
そうなんです、いつかコメントの返信の時にチラっとお話しした、20年以上も恨み続けた人こそ、小学校時代の先生だったのです。

で、今回、改めて気付かされたのがこちら↓なんですよ。
よく考えてみたら、私だって本当はあんな風に大威張りしたいし、本当は誰かを支配したい、ねじ伏せたい、相手を自分の思い通りに動かしたい、という思いを抱いているのです。そして、「ほしかったものをもらえなかった」、つまり、優しくしてもらえなかった、プライドを傷つけられたから許せない事にも気が付きました。
それに、今思えばそんな風に扱われていたのは私だけではなく、同級生をはじめ、他の子たちもみんなそうでした。で、あんなふうにすべての生徒たちを怒鳴っていたという事はみんなひとりひとりに気を使っていたという事ですね。まぁ、いい換えてみれば、みんな平等に扱っていたという事なのです。もっと簡単にいえばエコヒイキしない人、って事ですかね。もっとも、私が通っていた小学校は人数も少なく、それができたと思います。
そして、先生にも寛大なところはありました。あ、寛大というのは、人を受け入れる心が大きくて思いやりがあるって事ですよ。


そして、「許されていない」という思い込み、と、ダメだしされた自分が、反乱を起こしている、というところを読んで、こんな事にも気が付きました。
洋裁の学校に通っていた頃、型紙や縫い片がなかなか覚えられませんでした。それゆえに、正確にできないと叱られる事もありました。それからというのも、自分なりの服の作り方をしたら先生に嫌われる、と思うようになり、服作りが本当に嫌になりました。しかし、自分には服作りそのものが向いてない事に気づいたし、今回、この本を読んで、適当に型紙作りしても別に問題ないか、と思う事ができるようになりました。またドレス作りに挑戦してみようかな(笑)。
そううち洋裁学校の先生に手紙でも出そうかな、私は服作りに向いていませんでした、ってね。

嫌な思い出なので、書こうかどうか迷いましたが、思い切って書く事に決めました。でも、今何だかとても落ち着いています。とてもスッキリした気分です。

この本を書いた方にはとても感謝しております

ところで、今のあなたは「アラビアンナイト」の王様や「手袋を買いに」のお母さんギツネみたくなってませんか。

そして、昔の事を恨みつらみいっているみなさんへ。少しはいい思い出だってあるでしょう。嫌な事もたくさんあったけど、私にもやはり、いい思い出もたくさんあります。
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コメント 2

ハマコウ

赦すことは大切だと分かっているのに 実行するのはなかなか難しいことですが 嫌な気持ちを断ち切ることができますね。
行き違いがあってあまり会わなくなっていた親戚の人…病気で亡くなる前に会うことができ それまでのことを謝ることができました。 ホッとしました。

「教員は恨まれる職業である」と よく言われたものです。
知らず知らず子どもたちを傷つけていることもあるかもしれません。
言いづらい存在でもありますし…
by ハマコウ (2015-09-06 08:02) 

のべる・K

>ハマコウさん

私も、許す事は本当に大切だと思います。勿論、頭ではわかっているのですが、なかなかできないんですよね。
すれちがいがあって親せきと疎遠になる。よくある事ですよね。それはよかったですね。死ぬ間際に仲直りをするというのも珍しくないですよね。

そうだったんですか・・・。
教員に限らず、私たちも知らないうちに、誰かを傷つけてしまう可能性もありますよね。
by のべる・K (2015-09-06 23:24) 

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