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孤独を生ききる [宗教]

また孤独の本?とお思いの方もいると思います。まぁ、そういわずに。今月はジューンブライドという事で、恋についての本をたくさん紹介しようかと思っております。
まずはこちら↓です。

【楽天ブックスならいつでも送料無料】孤独を生ききる [ 瀬戸内寂聴 ]



あの有名なお坊さんの本です。
宗教の話だと難しいイメージがあると思いますが、これはそんな感じの内容ではありません。
仏教を通して、そもそも孤独とは何か、孤独を感じるのはどんな時か、孤独を上手に生きる方法などが書いてあります。

男女の恋愛の話もたくさん出ています。
まず皆様に読んでほしいのが↓の4つです。


まず22Pには、このような事が書いてあります。どんな時に孤独を感じるのかといいますと、誰も自分をわかってくれない、という思いから来るそうです。なので、自分の周りに誰かいるかどうかの問題ではないそうです。

52ページにはたとえ異性同士であっても友情は成立すると書いてあります。これは皆様にもぜひ知ってほしいです。そこにはこう書いてあります。本書からの引用です。
昔、私は男と女の間には友情は成立しないと思い込んでいました。男と女が好きになれば、お互い性を求めあうのが自然だし、性的関係になればそれは友情の域ではないと考えていたからです。
男と女の中では友情が成り立つと思うようになったのは六十くらいになってからです。
それは私自身が出家後、男性を性の対象として見なくなったからかもしれません。性抜きの間柄になれば、どんなに親しくてもそこは友情どまりです。
簡単に説明すると著者は、男と女は恋愛、つまりラブでしか成り立たないと思っていたんですね。それから出家したあと、男と女の間でも友情、いわゆるライクでも成立する事に気づいたそうで。私も小さい時は、男と女はラブでしか成り立たないと思っていました。やがて大人になるにつれ、異性同士でもライクは成立する事に気が付きはじめました。
ラブとライクの違いをもう一度説明しますね。ラブは「愛する、恋愛」という意味です。そしてライクは「好き、友情」という意味ですよ。

3つ目は恋愛においてもっとも大事な事です。これは53Pに出ています。
そこにはこのような事が書いてあります。誰かを愛したら執着し、執着したらその人を独占(独り占め)しようとする欲が出ます。すると苦しみが生まれます。自分が愛する人を 他の人にふれてもらいたくない と思うからだそうです。しかしながら、この世のすべては常時変わるものですし、人間の心も移り変わるのです。どんなに愛を誓い合っても心は変わるそうです。だからいつまでも相手の自由を自分に縛り付けておく訳には行かないのです。離れたがっている相手の心に気づいたらすぐに嫉妬して苦しみます。この世も人の心も常に変わる事、それを無常というそうです。
さらにこう書いてあります。愛したら同時に、恋の陶酔と一緒に苦しみが生まれるものと覚悟した方がいいでしょう。と。
そういえばオペラ座の怪人や「小さな恋のものがたり」のチッチも愛する人を独占しようとしてますよね(笑)。

60ページも読んだほうがいいと思いますよ。そこには面白い事が書いてあります。また本書からの引用です。
ずっと以前、鶏にピンクの色眼鏡をかけさせた実験をテレビで見たことがあります。
ピンクの色眼鏡をかけさせた鶏はみんなやさしくなって、なごやかに愛しあうんです。ところが色眼鏡を外させると、とても荒々しくなってけんかばかりする。
人間だってそうでしょう。はじめはピンクの魔法の眼鏡がかかっているから、アバタもエクボに見えるのです。それを外したら、何だこんな色黒だったのかと、がっかりする。
眼鏡をかけたまま、結婚にゴールインすると、いつの間にか度が合わなくなって、頭痛がしたり、胃がもたれたりしてくるのです。やっぱり、時々眼鏡の点検をして度を直す必要があります。
恋愛というのは、誤解と錯覚からはじまります。
まぁ、簡単にいえば、恋は盲目、って事ですね。で、相手の事をよく知らないまま結婚すると、イタイ目に遭うよ、って事です。そういえば心理学の本にもそのような事が書いてあります。

またいろんな物語や実際にあった話を例にいろんなタイプの孤独が出ています。その他にも、異性に振られた時の対処法や、愛する人と死に別れた時の克服法も出ています。
結局人は一生孤独とつき合わなければなりません。たとえ友達がいても孤独、結婚しても孤独だそうで。

読み手に優しく話しかけるような文章で書かれてありますので読めば心が落ち着きます。どちらかというと、女性向けの内容ですね。
読めば読むほど心にゆとりが出ますよ!

ここから先はおまけです。本書のシーン(場面)を絵にしてみました。


最初の、よくいらっしゃいました。今夜は満月でいい夜です。ひとりで嵯峨野を歩いてこられても、月光で道も明るくて怖くはなかったでしょう。という文章を読んで何となく描いてみたくなりました。
月.png
そのシーンを想像して描いた絵です。竹林へ続く道をイメージしてみました。

82Pの私の友人に、結婚前のご主人の恋文の束をカステラの箱にリボンでしばって入れ、そんな箱を五つも六つも持っていって、という文章もあります。
カステラ.png
あまりにも面白かったので、このシーンも絵にしてみました。高級な木の箱に入ったカステラのイメージです。「ラ」の字が少し小さくなってしまいました(苦笑)。

ここにのせた絵はあくまでも、イメージですよ。イメージ(笑)。ここにのせる絵はいつも青一色ですが、私は中学時代から青一色で書くのが好きなんです(笑)。
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