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欲ばり過ぎるニッポンの教育 [教育]

卒業式が終わったら今度は入学式。忙しい季節です。
という訳で、今回は教育関係の本を紹介しますね。

欲ばり過ぎるニッポンの教育 (講談社現代新書)


大学院の教授とジャーナリストの会話形式で、日本の教育改革とフィンランドの教育について語って行きます。
「改革する前にちょっと待て!」とか「フィンランドの教育は良いとされていますが、果たして本当にそうでしょうか」という感じの内容です。
読めば読むほど、フィンランドの教育もいいことばかりではないんだな、という事に気づかされます。

また、絶対評価と相対評価についても出ています。
絶対評価とは、設定された目標に対し、その人がどれだけ達成したかを評価する方法、だそうです。もっとわかりやすくいうと、例えばの話ですが、「あなた、今月中に数学で100点取ってね」とか、「アンタ、今日中にこれを全部覚えてね」という感じですね。

相対評価とは、誰と比べてどれだけできたか、と評価する方法です。
まぁ、他人と比べられるのはかなりショックですが、そのほうが「よーし、いつかアイツを見返してやる」と、向上心も湧くと思われます。
あと、本書にも書いてありますが、絶対評価のほうが厳しいそうです。

そうそう、プレッシャーについてもちょこちょこ語られています。もっとも大事なのはこちら↓です。以下、本書からの引用です。

ぼくも、ある程度のプレッシャーは必要だと思います。(中略)子どもが勉強する意味がわかるかていったらわからない子の方が多い。(中略)つまり、程度の問題だけど、まったくプレッシャーのない環境はあり得なくて、大人になったらプレッシャーのかたまり。どんな時代になっても、またどこの国でも世の中というもの、社会というものなんだから、それに耐えうるだけの力をつけるためにも、子どもの頃のプレッシャーもある程度は必要です。
確かに。あまり追い詰めるのもよくないのですが、プレッシャーがなさ過ぎてもそれはそれで、だらけてしまいますよね(笑)。私の親も「プレッシャーがなければ、今度がそれがプレッシャーになる」といってます。
そういえばゲーム「ドラゴンクエスト7」のマリベルも、「ある程度のプレッシャーは必要だ」というような事をいってます。

学校の先生など、教育関係者にぜひおススメしたいです。あと、学校に通っているお子さんがいる方にも、おススメしたいです。
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