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せかいでいちばんつよい国 [絵本]





ある番組で紹介されてちょっとだけ話題になった本です。以下ネタバレです。

大きな国の大統領が人々の幸せのために、大勢の兵隊を連れて、他の国を次から次へと乗っ取って行きます。最後に残った小さな国へ行くと、そこの人たちに温かく迎えられます。そして、小さな国の人々と仲良くなります。それゆえに兵隊たちはたるんでしまい、怒った大統領はそれまでの兵隊たちを送り返し、他の兵隊たちを呼びます。しかし、やはり同じ事は繰り返されるだけでした。
大統領は、見張りに何人かを小さな国に残し、自分の国へ帰ります。何と、大きな国では、小さな国の料理や遊びなどが大流行り。
最後に大統領は自分の息子に小さな国の歌を歌って聞かせるのでした。


私は読んで思わず、この大統領は独裁者か!といいました。
最初のページでは、

大きな国の 人びとは、じぶんたちの くらしほど、すてきなものはないと、かたくしんじていました。

と書いてあります。だから、(仮に大統領が独裁者だとしても)大きな国の人たちは反乱を起こす気はないんだろうな・・・、と思うんですよ。
いや、現実世界の一部の国もそうだと思うんですよ。例えば、北朝鮮にしても、シリアにしても、トルクメニスタンにしても、おそらく、独裁国家はこんな感じなんだろうな・・・、と思うんですよ。まぁ、もっと簡単にいえば、国の一番偉い人が国民に、「私が、あなたたちの面倒をすべて見るからね。その代り、私のいう事はちゃんと聞きなさいよ。でないと承知しないわよ!」っていっているみたいなもんですね(笑)。
ちなみに、トルクメニスタンでは、カメラを回しているだけでも、「ちょっとオタク何やってんの?!」と、呼び止められるそうです。

戦争の物語なんですが、残酷な場面もなく、最後は心温まるシーンがありますので、心臓の悪い方でも安心して読める一冊です。
それにしても、大統領が出て来る物語は珍しいな、と思うのです。大抵なら王様なのに・・・。

今はいろんな独裁国家が話題になっていますからね・・・。このご時世必要なのは、このようなお話だと思うんですよ。


ともあれ、今年のクリスマスプレゼントにはおススメですね!
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